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2年後の独立就農目指しJAと行政が連携支援 南信州担い手就農研修制度第4期研修生入所式 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Apr 1, 2021 3:00:00 PM

南信州・担い手就農プロデュースは2日、飯田市鼎のJAみなみ信州本所で、南信州担い手就農研修制度の第4期研修生の研修入所式を行った。
同プロデュースは、それまで各行政やJAがそれぞれに進めていた新規就農者誘致事業を、官民が一体で推進することで南信州を広く知ってもらおうと2017年12月に発足。JAみなみ信州と管内の全14市町村が連携し誘致活動や2年後の独立就農を目指した研修を行い、これまでに1期2期の研修を終えた9人が管内で独立就農している。
同制度の研修生は、各行政の地域おこし協力隊(高森町1人、豊丘村2人、喬木村1人)やグループ会社の㈱市田柿本舗ぷらう(1人)に所属し、研修制度の推奨品目夏秋きゅうりと市田柿の複合経営の実践研修を中心に2年間の就農研修に取り組み、研修終了後には所属市町村での就農を目指している。
今期入所した第4期研修生は、東京都や神奈川県、茨城県出身のほかに、同研修初めてとなる地元飯田市の就農希望者も採用した。平均年齢41歳の男性5人、前職は製薬会社やシステムエンジニア、バス運転手、介護職など。
入所式であいさつに立った同JAの寺沢寿男組合長は「農業の基礎技術をしっかり学ぶ中で、この地域の自然や農業を好きになってもらいたい。2年と短い研修期間ですが、地域の農業を担う農業者を目指して、仲間とともにしっかり励んでください」と激励した。
研修生を代表して栗山淳さん(47)は「栽培技術や農業経営を研修で習得し、地域の中核的農業者の一員となれるように努力していきます」とあいさつした。
研修は4月上旬、きゅうり圃場の定植準備から本格的に始まり、2年目のシーズンを迎える3期生3人と一緒に実習を進めていく。