JA信州諏訪富士見町営農センターは3月1日から、同センター敷地内で水稲種もみの温湯消毒を行った。同センターの職員らが連日、フォークリフトで種もみを入れた専用のバケットを運び、手際よく作業。12日までに、「あきたこまち」「コシヒカリ」の2品種合わせて2.4トンを処理した。
温湯消毒は農薬を使用せず環境に優しい消毒技術で「いもち病」や「ばか苗病」、「もみ枯細菌病」などの病害への防除効果などが期待できる。JAでは平成18年から、独自の装置を用いて作業を行っている。
作業は、袋詰めされた水稲種もみを、フォークリフトに積載。40度、60度の温湯を入れた水槽にそれぞれ10分間浸し、冷水で冷やした後、脱水。乾燥機で4時間ほど乾燥させ、新たな紙袋に詰めた。3月中旬～下旬にかけて、原村・富士見町の生産者に配布する予定。
JAの担当者は「今年も順調に作業を進めることができた。生産者に安全・安心な種もみを届け、良質なコメづくりにつなげたい」と話している。
温湯消毒は茅野市・諏訪市の生産者分として、茅野市の南部センターでも実施している。