JA上伊那が建設を進めていた南部営農センター・JAファーム南部店が3月16日、竣工し営業を開始した。営農センター、資材店、農機センターが1拠点に集約され、上伊那南部地区の農業の基幹としての役割を強化する。
同JAでは2019年度からの「長期構想・3ヵ年計画」に基づき、2020年3月に広域営農センター制をスタート。営農指導員の拠点となる営農センターと資材店を1拠点に設置することにより連携をはかり、総合的な営農指導体制を構築した。中部・北部・南部に設置した営農センター・資材店のうち南部のみ、同一敷地内にあるものの、別々の建物で営業していが、この日から1拠点での営業をスタートした。
オープニングセレモニーにはJA関係者や生産者代表、施工業者ら75人が出席。あいさつで同JAの御子柴茂樹組合長は「念願だった南部の営農センター、資材店が無事オープンを迎えられた。農機も含めた上伊那南部の農業の基幹として役割を担いたい」とあいさつ。テープカットを行い竣工を祝った。
昨年6月から始まった工事では資材店や営農センターが入る鉄骨平屋建てを新築。また、農機駒ヶ根センターの整備工場を移転し、資材店の外売場として改修した。
この日は南部店で始まったオープニングセールや隣接する農機駒ヶ根センターの「春の農機具フェア」も開催され、多くの客で賑わった。
南部営農センターの伊藤喜代司センター長は「今まで以上に指導購買を充実させていく。農業のことや資材のことなど気軽に相談してほしい」と話した。