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水稲種もみ販売 88トンを配布予定 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Mar 17, 2021 3:00:00 PM

県内有数の米どころ、JAあづみ管内では水稲の種もみの販売が始まっている。種もみの種子全量更新は「JA長野県安心基準米」の必須条件。JA全体では「コシヒカリ」を中心に、約88トンを配布する予定で、配布日には育苗から手がける生産者が注文した種もみを受け取りに、各地域営農センターを訪れた。
安曇野市穂高有明のJA穂高地域営農センターは、16、17の2日間で「コシヒカリ」10トンと酒造好適米「美山錦」1.5トンなどを農家に配布。JA職員が山積みされたコシヒカリや美山錦などの種もみから、注文量の袋を車の荷台に積み込んでいた。
「コシヒカリ」の種もみを48キロ注文した生産者は「購入したコシヒカリの種もみは、JA職員の指導を仰ぎながら管理し、品質な米が収穫できるよう努力したい」と話していた。
同地域営農センターでは、例年種もみの配布に合わせてJA有明支所で水稲育苗講習会を開いていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止。健苗づくりのポイントや種子消毒の手順、育苗の必要資材など育苗管理のポイントを示した資料を種もみ配布時に渡した。
同センターの太田駿作営農指導員は「春先の寒暖差に注意し、ハウスの温度管理や水管理を行って欲しい。浸種を適温適時で行い、発芽遅れなどにも注意して欲しい」と呼び掛けた。
JAでは気温が高い時期の出穂は胴割れ米や白未熟米などの高温障害の発生が品質低下を招くとし、播種と田植え時期を遅くするよう指導している。