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2020年度販売単価高値で推移 農家手取り確保に注力 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Mar 10, 2021 3:00:00 PM

JAあづみもも部会は9日、安曇野市三郷の小倉ふれあいセンターで第36回通常総会と2020年度生産販売実績検討会を開いた。部会員やJA職員ら約20人が出席し、2020年部会事業報告や収支決算、2021年度部会事業計画など3つの議案を承認し、2020年度生産販売実績及び2021年度生産販売方針を確認した。
冒頭の挨拶で百瀬洋平部会長は「コロナ禍で家庭内消費が増え、スーパーなどの量販店は売り上げを伸ばしている。販売実績を伸ばすために何をすべきか検討していきたい」と意気込んだ。
2020年度の販売実績は前年比112%、約70万円増の692万円となった。2019年に発生した台風の影響でせん孔細菌病の越冬菌が葉や果実に多く付着し、果実の肥大とともに果皮に黒褐色の病斑が多く散見され、品質が低下。計画通り出荷数量が確保出来なかったものの、他競合産地でも同病が多発し、市場に製品が少なく販売単価(1箱=5キロ)は同比109%の2612円と高値で推移した。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「重要病害であるせん孔細菌病の発生を抑制する為、耕種的防除の徹底を呼び掛け、販売面では本年度も引き続き2個・4個入りパックなど特殊荷造りによる有利販売に取り組むなど農家手取りの確保に繋げていきたい」と意気込んだ。