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上伊那産シナノリップ100%使用、「2020KAMIINAシードル」発売 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Mar 14, 2021 3:00:00 PM

JA上伊那と同JA果樹部会は2月23日、上伊那産のリンゴ「シナノリップ」を100%使用した発泡性果実酒『2020KAMIINAシードル』を発売した。初めての酒類の販売で幅広い世代へ上伊那産果樹をPRする。
シードルは果樹部会の有志でつくる「上伊那果樹の未来を創る会(未来会)」の加工開発プロジェクトメンバーが企画開発。2020年4月に発売した「セミドライリンゴ」に次ぐ第2弾商品。初めての醸造となる今回は約120kgのリンゴを使用し、100本を製造した。醸造は伊那市内の「伊那ワイン工房」に委託し、管内産にこだわった。
同プロジェクトでは、『青果のない時期にも上伊那産のリンゴを味わってもらいたい』『少しの傷で青果としては出荷できないリンゴを加工品として利用することで、生産者の収入を増やしたい』との思いから加工品開発に取り組んでいる。
原料に使用するシナノリップは2018年に品種登録された長野県オリジナル品種。同JAでは品種登録された2018年から出荷を始め、2018年から2019年の出荷量が10倍。2019年から2020年は3倍の約57トンと着実に出荷量を増やしている。地域の特産品化を目指し生産振興品目の超重点品目に位置づけ、さらに生産拡大を目指している。
プロジェクトリーダーの伊東崇志さんは「生食以外のリンゴの楽しみ方として広く皆さんに飲んでほしい。年によってリンゴの味も変わるので毎年販売して皆さんが楽しみにしてもらえるような商品にしていきたい」と話した。
2020KAMIINAシードルは1本750ml入。価格は1,380円(税込)。JAの農産物直売所「ファーマーズあじ~な」での限定販売。