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原料は伊那市100%の地元の味、伊那華のみそ娘加工組合でみそ仕込み

作成者: いいJAん!信州|Mar 8, 2021 12:00:00 PM

伊那市東春近の「伊那華のみそ娘加工組合」がつくるJA上伊那のプライベートブランド「伊那華のシリーズ」、「伊那華のみそ娘」の仕込み作業が順調に行われている。今年度は新型コロナウイルス感染症の影響よる在庫の余剰を懸念し、生産量を昨年の9トンから4トンへ抑えて仕込む。
同組合は2000年に女性の地域活性化事業としてJA上伊那生活部会の生活班員が中心となって立ち上げた組織。減反政策により栽培面積が増加した大豆を使って地域の子供たちに、地元の安全安心なみそを食べてもらいたいとの思いからみそづくりを始めた。同組合のつくるみそは原料に伊那市内で栽培された大豆「ギンレイ」とコシヒカリを100%使用し、添加物を一切使わない。また雑菌の繁殖を防ぎ、みそをゆっくり発酵させて味に深みを出すため、毎年この時期に寒仕込みを行う。
この日の午前中は組合員4人が作業にあたり、前日水に漬けた大豆を蒸してすりつぶしたり、出来立ての米麹を手でほぐして冷ますなどの作業を行った。午後には大豆と米麹、あら塩を混ぜ、たるに詰め込んだ。たるは7月20日頃まで熟成させてから「天地返し」を行い、再び寝かせたのち、11月ごろに新みそが完成する。
完成したみそは「伊那華のみそ娘」としてJAの直売所やファミリーマートJA店、A・コープ店などで販売している。また、上伊那管内の希望する保育園や小中学校の給食に使われているほか、同市観光協会が定める推奨みやげ品や同市のふるさと納税の返礼品として取り扱われるなど高い評価を受けている。
小林都志子組合長は「みその命は米麹。麹づくりと大豆の煮方を正確に行い、一生懸命に作っているのでぜひいろんな人に食べていただきたい」と話した。
「伊那華のみそ娘」はカップ入り(800グラム)と袋入り(900グラム)があり、いずれも800円(税別)で販売している。