JA上伊那野菜部会アスパラガス専門部は2月2日から5日にかけて管内6会場で「半促成アスパラガス被覆講習会」を開いた。2月5日、駒ヶ根市の南部資材店で開いた講習会には生産者22人が参加。アスパラガスの春芽収穫に向けてビニールハウス被覆の注意点をJAの営農指導員が説明した。
管内で栽培されるアスパラガスの約9割がビニールハウスを利用した半促成栽培。冬の間はビニールを除去し休眠状態となっているアスパラガスを保温資材で覆い地熱を上げて萌芽を促す。
講習会では株の年齢、成熟度、ハウスの大きさなどにより被覆開始時期を調整すること、被覆後のハウス内の温度・かん水管理に注意するよう伝えた。
また、昨年は長梅雨の影響から管内で「茎枯病」が多く発生しており、今年の発生を食い止めるため、春芽収穫後の立茎時期の徹底した防除を呼びかけた。
同部会の本田秀樹部会長は「いよいよ被覆作業が始まり今年のアスパラ栽培が本格化する。昨年大発生した茎枯病の心配もつきないが、春芽の収量が増えるように願っている」と話した。
アスパラガスは、管内の野菜の販売高が白ネギに次ぐ第2位の重点品目。令和3年度は4億7,000万円の販売を目指している。