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リンゴの接ぎ木順調、(株)JA菜園 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Feb 25, 2021 3:00:00 PM

伊那市西箕輪にあるJA上伊那の協同会社(株)JA菜園で今年もリンゴの苗木生産が順調に行われている。
長野県内ではリンゴの「高密植わい化栽培」が増えている。高密植わい化栽培は、専用の苗(M9自根のフェザー苗)を密植し、定植2年目から収穫が期待できる栽培方法。密植のため同じ面積でも、より多くの苗木が必要となる。今後も面積拡大による需要の増加が見込まれることから同社ではJA全農長野の委託事業として4年前から苗木生産に取り組んでいる。
2月22日には同社の作業場で、従業員ら7人が台木を決められた長さに切り、切り込みを入れ、2芽残して切りそろえた接ぎ穂を差し込んで専用のテープで止める「接ぎ木」作業を行った。今年は「シナノゴールド」や「ふじ」を中心に5品種、約2万本の苗木生産を予定している。接ぎ木作業は3月まで行われ、4月下旬に畑に苗木を定植、2022年3月に掘り取り、出荷する予定だ。
同社の伊藤将史取締役は「今年生産する苗木はほとんどが上伊那の生産者のもとへ出荷される。需要の増加に合わせた上伊那の果樹振興に貢献できれば」と話した。