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春ストック八重鑑別講習会開催 7万本を出荷予定 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Feb 3, 2021 3:00:00 PM

JAあづみストック部会は1月27日、安曇野市穂高で春ストック八重鑑別講習会を開いた。部会員やJA職員らが参加し、発芽揃いした苗の中からピンセットを使い一重を取り除く作業を行った。
ストックは比較的栽培が容易で、播種から開花・収穫までの時期が3~4カ月と短く、同じ圃場で年2回春と秋の栽培が可能。市場関係者からの評価が高く、増産に向けて、水稲などの育苗施設や遊休施設での栽培を勧めている。
出荷は4月下旬頃から始まり、5月中旬にピークを迎える。令和3年度は約7万本の出荷を予定しており、主に大阪や名古屋などの市場へ出荷する。
種子は鑑別品種と無鑑別品種がある。鑑別品種は八重と一重に咲く種子がほぼ半々で、八重を規格として出荷するため育苗時に八重鑑別が必要となる。無鑑別品種は約9割が八重のため鑑別する手間は省けるが、種子代は鑑別品種の約3倍と高い。
八重鑑別時期は、1回目は発芽揃いのとき、2回目は全ての子葉が展開し揃ったとき、3回目は定植前に分けて行われる。鑑別方法は、発芽の遅れている苗や子葉の色が濃い苗、子葉が丸く片葉などの苗も抜き取る。鑑別本数は1箱あたり約130本を目安に残すように、1回目で約8割の苗を鑑別する。鑑別した苗はハウスで約3週間育苗した後、定植する。
JAあづみ営農経済事業部農産課の小山幸亮農指導員は「水稲などの育苗施設や遊休施設を有効に活用しながら栽培できる。市場では産地ブランドとして評価も高く、生産量の増産を要望されており、多くの人に取り組んで欲しい」と話した。