長野市若穂の直売所出荷者組織「若穂ふれあい市」は1月14日、同市若穂のJA若穂ふれあいセンターで「栽培講習会」を開いた。直売品目の増大と直売会員の栽培技術・意欲の向上をめざしたもので、会員の要望に基づき開催。新型コロナウイルス対策を講じ、会員21人が参加した。
講習では、JA若穂営農資材センター宮林章所長(営農技術員)を講師に、(1)土づくり、(2)品目別栽培方法やポイント、(3)連作障害対策を学んだ。講師は、栽培に必要な肥料・農薬などオススメの資材の紹介を交えながら、「土づくり」の重要性を説明。特に、トマトなどのしっかり根の張る品目については、深く耕すこと、また、定植前に土壌診断を行い、自園の土の状況を知ることも重要と説いた。また、栽培品目それぞれについて、長期間収穫可能となる手入れの方法や、時期をずらして出荷できる冬越し対策なども伝授した。会員は熱心にメモをとり、さまざまな質問が寄せ、講師の回答に耳を傾けた。会員の一人は「初めて知ったことや確認になったこともあり、勉強になった」と感想を話した。
若穂ふれあい市 宮沢勝子委員長は、「コロナの状況で開催も迷ったが、多くの会員に参加してもらい、良い講師に教わることができてよかった。直売所に良い野菜を出荷することができるように上手く作れれば良い」と話し、直売所の発展へ期待を込めた。JAでも引き続き、若穂ふれあい市など組合員の活動・営農支援に取り組む考えだ。