JAあづみりんご部会は12日、安曇野市三郷温の果実中央選果所で「第4回りんご部会役員会」を開きJA役職員など関係者が参加した。令和2年度販売経過や令和3年度品種別振興方針、令和3年度生産販売事業計画など6つの事案について協議した。
令和2年度販売経過では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による消費者の「すごもり需要」や、青森県産の在庫量が少なかった事で極早生種や早生種などが近年にはない高値を付けた。特に早生種「シナノリップ」は好天に恵まれ、前年比340%の8569箱(1箱=10キロ)を出荷、同比410%の5300万円を売り上げ共に過去最高値を更新した。
令和3年度品種別振興方針では、出荷数量県下トップの「サンつがる」「シナノスイート」「サンふじ」を主軸に品質向上を図るため低位生産園、着色不良樹の改植を進めることを確認。また、「シナノゴールド」や「ぐんま名月」などの黄系品種は栽培面積全体の1割程度に留め、価格の維持を図っていくとした。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「生産者の努力により一定の成果を出すことができた。本年度も高品質なリンゴ生産と有利販売に向け、各市場と情報を共有し、安定供給体制を整えていく」と話した。