JA上伊那は1月4日、伊那市の美篶花卉選花場と駒ヶ根市の駒ヶ根花卉選花場で新年祈願祭を行った。
美篶花卉選花場には、生産者やJA役職員ら約20人が出席。神事を行い、販売高目標達成や豊作、作業の安全無事を祈願してだるまに目を入れた。
選花場ではこの日、場内へ生産者が持ち込んだ箱詰めしたアルストロメリアを、選花場職員が1箱ずつ箱の中身を確認し、出荷作業が進められた。
これから出荷最盛期を迎えるアルストロメリアは同JAが生産量全国一の産地。年間通した安定的な出荷を目指し、10年程前から夏場の継続出荷に力を入れている。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響で需要の落ち込みによる厳しい販売情勢や、異常気象による生産減も見られた。
同JA花卉部会の酒井弘道部会長は「今年も新型コロナウイルス感染症の影響は続くと思うが、体調管理に注意しながら生産量を維持してほしい」と呼びかけた。
JAの御子柴茂樹組合長は、干支の「丑」にかけ「コロナ禍で先行きも想定できない状況だが、脈々と生産をつづけることが1次産業の使命。歩みは1歩1歩着実に、元気よく1年間過ごしてもらいたい」と挨拶した。