JA信州諏訪は8月18日、次世代プロジェクト中間報告検討会を諏訪市の本所で開いた。プロジェクトメンバーの中堅職員12人と経営層8人が出席。JAの未来を見据えて、職員が既存商品の売り込み案や農家増加計画などを提案し、経営層が情報提供やアドバイス。全案の実施に向け、具体的な道筋を皆で考えた。
この取組みは持続可能な経営実現へ向けた組織づくり、人づくりが目的。(株)ビジネスコンサルタント(東京都)の角倉正晃さんを講師に、2022年度から行っている。2026年度は3期生の職員12人が4班に分かれてJAを取り巻く課題を挙げ、対策や改善案を考えている。
案は(1)JAオリジナル商品「浅漬けの素・早漬一番味」のブランディング提案(2)おにぎりの提供によるコメ消費拡大案(3)「早漬一番味梅しそ風味」をアレンジした「信州ジュレソース うめしそ」の販売(4)農産物の年間売上目標100万円のモデルケース提示による兼業農家増加計画――の4つ。
経営層と討議するのはこの日が初めて。職員は、「早漬け一番味」は味のバリエーションが9種類と豊富で口コミ評価も高いものの、認知度の低さが課題だと指摘。JA産農産物とのセット販売や贈答用の少量販売、店頭へのレシピ設置などを行うことで、商品さらにはJAの認知度向上に繋げることを提案した。また、諏訪地域は2027年の連続テレビ小説「巡るスワン」の舞台となることから、観光客の増加も期待できることを強調。まずは、JA直売所やA・コープ店を通じて組合員・地域住民に広め、ゆくゆくは旅館やサービスエリア等に販路を広げ、観光客向け販売も強化していきたい考えだ。
経営層からは「既存商品の新たな売り込み策を考えるという方向性は素晴らしい」と高評価。「SNSでの商品紹介やレシピ掲載で、新規顧客が獲得できるのではないか」などの意見があがった。
共済部業務課の和田夏樹係長は「新たな視点でのアドバイスや情報提供をもらい、とても参考になった。チームで検討を重ね、提案の方向性を明確にしていきたい」と手応えを掴んでいた。
今後は12月末、経営層が出席して最終報告会を開き、各案の実施・継続協議を判断する。