JA上伊那と上伊那農業農村支援センターは12月23日、伊那市狐島のJA本所で今年度最後の「上伊那農業経営講座」を開いた。管内の就農希望者や就農して概ね5年ほどの生産者ら22人が受講。パソコンを使い、青色申告決算書の作成方法を学習した。
同講座は正しい所得に基づいた税務申告や自らの経営分析能力の向上を目的に毎年開催されている。今年度は11月に第1回の講座がスタートし、青色申告や農業簿記について、簿記の仕訳や勘定科目など、決算書の作成に必要な知識を習得してきた。
この日はJA長野県グループが運営する、インターネット上で、申告に必要な記帳や「貸借対照表」「損益計算書」などの帳簿作成を手軽に行える「ソリマチWeb農業簿記」を使い、期首残高の登録から決算書の作成までを学習した。
令和3年に伊那市西箕輪で就農予定の受講者は「難しい申告に対して、今回の講座はとても勉強になった。来年から経営者として働くにはこのようなシステムはとてもありがたい」と話した。