飯山市立木島小学校6年生29人は、総合的な学習の時間で地域のことを学ぼうと、長野県の伝統野菜に認定されている「坂井芋」について学んでいる。「坂井芋」は、飯山市木島地区一帯の多湿で砂交じりの土質で栽培され、粘り気が多くもっちりした食感が特徴。児童は栽培から収穫、販売体験を通じて学びを深めている。
5月に地元生産者の協力を得て150個の種芋を植え、芋の歴史やこれまでの経験などを聞いた。また、JAながのの営農担当職員から坂井芋の販売先や出荷規格、伝統野菜の認証などについて説明を受けた。草取りや潅水などの管理を続け、11月に収穫した。
12月15日、児童が栽培した「坂井芋」を同校で地域住民に販売した。あわせて、授業で学んだ芋の歴史や特徴、生産状況などをまとめたパンフレットを配布し、理解を呼びかけた。
6年生の伊東きらりさんは「育てた芋を食べて粘り気のある食感など、味の特徴を知った。坂井芋のことを地域の人たちに知ってもらいたい」と話した。