県内JAの話題

組合員の直売所 コロナに負けず「野沢菜セール」 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Dec 13, 2020 3:00:00 PM

長野市若穂の女性農家らによる「若穂ふれあい市」は12月12日、「野沢菜セール」を行った。出荷する会員は1束400円(1束=400g/1kg=100円)に規格を揃えて販売。事前予約も受け付けた。毎年、野沢菜の収穫適期とともに、各戸で野沢菜漬けを作るこの時期にセールを設定し、利用客から好評を得ている。
10時開店を前に、会員が野沢菜をはじめ、ハクサイやリンゴ、ダイコンなどを陳列。開店に合わせて、日頃から利用する客が買い物に訪れた。野沢菜は、商品台に立てかけて、20束ほどがズラリと並んだ。女性客は、店頭販売を務める会員と話ながら、野沢菜を吟味。「とても良い野沢菜を手に入れることが出来て嬉しい。切漬にして楽しみたい」と喜んでいた。
「若穂ふれあい市」は、JA若穂果実流通センター敷地内と、同市若穂綿内湯~ぱれあ敷地内で農産物直売所を運営。JA女性部若穂総支部を母体に立ち上げ、約25年が経つ。若穂地区の生産者ら約70人が年間を通じて出荷している。会員が栽培した各種野菜や果実、米のほか、共同栽培した大豆で作った「手作りみそ」、また、手作りせっけんなども好評。会員が交代で店番するなど地元密着型、地域に愛される農産物直売所だ。
今年は、新型コロナウイルスによる外出自粛などで、客数・売上に影響を受ける。また、店舗内で、会員同士や買い物客とお茶を飲みながら交流する機会も自粛。「寂しいけれど仕方ない」と会員はつぶやく。会の宮沢勝子委員長(75)は、「コロナで不景気だが、このなかで出荷してくれる会員も多く、みなさんの協力を得てやっていきたい」と話している。店舗は通年営業で2020年は12月28日まで、21年は1月8日から営業を始める予定という。