県内JAの話題

安心安全な食用油寄贈 今年で14年目の取り組み

作成者: いいJAん!信州|Dec 23, 2020 8:20:00 AM

JA管内の住民でつくるNPO法人「JAあづみくらしの助け合いネットワーク あんしん」のグループ「菜の花プロジェクト安曇野」は23日、同JA管内の学校給食センター5カ所に菜種油28本(1本=660ml)とヒマワリ油40本(1本=280ml)を寄贈した。
贈呈式が同法人の事務所で行われ、細萱富子代表(69)らが今年搾油した油を各センター長に手渡した。本年は、菜種油904キロ、ヒマワリ油705キロを搾油し、その一部を寄贈。
地元の子どもたちに、安心安全な食用油を食べてもらいたいと寄贈を始めて14年目。市内の小学生が授業の一環で栽培に携わり、恩義に感じた同プロジェクトのメンバーが油を寄贈したことで、この取り組みが始まった。
安曇野市中部給食センターの曽根原正明所長は「メンバーが手間を惜しまず作った油は大変貴重で大切に使いたい。子どもたちには給食だよりなどでPRしていきたい」と話した。
同法人は、JA管内の地域住民が会員登録して、農村の維持や福祉活動をしている。食用油作りはその一環で、製造過程で出た油から肥料として畑に戻す循環型農業の実践にもつながっている。
細萱代表は「メンバーの積極的取り組みで今年も油を作る事が出来た。子どもたちには添加物が入っていない本物の味を楽しんでもらいたい」と話した。