JAあづみは28日、安曇野市豊科の大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」の食育ルームで農業体験講座「あぐりキッズスクール(野菜コース)」の最終講座を開いた。管内の3年生~6年生10人とその家族9人が参加。
11月中旬に開催した講座で収穫した野菜を使った料理教室や夏秋いちごを使ったデザート作りに挑戦した。
営農経済事業部直売流通課のJA職員が講師となり、収穫したジャガイモを使った「コロッケ」や「いちごのカップレアチーズケーキ」などを調理した。
参加者は「子どもたちが自ら進んで調理している姿に成長を感じた。この講座を通じて自分たちで考えて行動している姿が見られて本当に良かった。収穫した野菜を使った料理は手間をかけて育てた分、美味しく感じた」と話した。
今年度は7月下旬に同スクールの参加者を募集したところ、創設2年目にも関わらず1週間ほどで定員の20人に達し、徐々に地域へ浸透してきている。
来年度は現在ある「水稲コース」「野菜コース」の他に「果樹コース(りんご)」を創設する予定。今後も参加型の農業体験講座を開講し、「食」と「農」の大切さを伝えるとともに、各組織と連携した事業の展開から地域の子どもを中心に将来の「農業人」を作っていく。
事務局を担当した農業企画課の吉澤大和係長は「同講座がさらに地域に浸透し、就農のきっかけになるようカリキュラムの充実と体制を整えていきたい」と意気込んだ。