上高井郡高山村でブドウ農家を営む藤澤拓也さん(35)さんは、両親、妻とともにシャインマスカットを中心に、巨峰やナガノパープルなど10数品種を1.6ヘクタール栽培している。大学卒業後は東京で仕事をしていたが、自然豊かな地元への愛着があり5年前にUターンして就農した。藤澤家は35年ほど前に祖父の代でブドウ栽培をはじめ、藤澤さんが就農してからは品種の更新と規模拡大をはかっている。本格出荷を控えている長野県オリジナル新品種「クイーンルージュR」の導入も進めている。
高山村は、リンゴやブドウの栽培が盛んに行われ、藤澤さんと同世代の農家も活躍している。「地元には仲の良い同世代の仲間がたくさんいる。UターンやIターンで就農する農家もいて、若い農家が増えていくと励みになる」と話す。昨年は、同級生をブドウ園に招き、ブドウ狩りをして好評だった。また、仲間が集まって村内で果物を販売するイベントに出店するなどブドウのPRや交流をしている。