JAグリーン長野でリンゴを選果する流通センター4カ所は今年、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、例年好評の「ふじまつり」を中止し、「ふじ即売会」を計画。密を避けながら、贈答品の受付・販売、家庭用向け品のオープンダンボール品の販売によるリンゴの消費拡大、PRに取り組んでいる。11月16日には、信更果実流通センター(長野市信更町)で、25日には2センターで販売会が始まり、リンゴを求める客で賑わっている。
同市若穂の若穂果実流通センターでは25日にセンター駐車場でテントを設けて販売を始め、りんご部会役員が販売員として店頭に立って「顔の見える販売」を実施。10時のオープンを前に地元住民を中心に詰め掛けた。家庭用向けの販売スペースでは、来場客が販売員の生産者に対し、今年の仕上がりや蜜入り、保存方法など質問を寄せながらズラリと並ぶ「サンふじ」や「シナノゴールド」を吟味。5箱・10箱と大量に購入する客も多く見られた。来場客は「コロナでどこへも行けず、気落ちするが、販売をしてもらえて嬉しい。リンゴを食べて元気を出したいし、遠方の親戚にも贈って元気を出してもらいたい」と話した。販売を担当した生産者は「お客さんに来てもらえて嬉しい。店頭に立つ生産者も密に気をつけながら、お客さんの質問・要望に答えたい」と話した。いずれのセンターも28日まで(篠ノ井西部青果物流通センターは同日のみ)即売会を行う。