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太陽とともに「月」の出荷始まる | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Nov 9, 2020 3:00:00 PM

JAグリーン長野の「ムーンふじ」が11月11日に今年度初出荷を迎える。ムーンふじは、リンゴ「ふじ」に袋を掛け続け、果皮を満月のようなクリーム色に仕上げるもの。毎年栽培者を募り、今年は農家8人が栽培に取り組んでいる。地元市場と連携し、「サンふじ」の「太陽」と「ムーンふじ」の「月」とセットにして、百貨店や量販店等の店頭で付加価値販売に取り組んでいる。購入客等からも好評を得ており、今年で15年目の取り組みとなった。
出荷を前に11月6日、長野市若穂の若穂果実流通センターで講習会を開催。6人が参加し、出荷日や個選の注意点を確認した。荷造りは、3段階の規格を設け、各生産者が専用のパックや箱に詰める。11日から末日までに、熟度や生産者の作業のタイミングで出荷する。営農技術員は、サンふじに比べ果肉が柔らかいため詰め方に注意を払い、熟度を確認して出荷をするよう求めた。ムーンふじ出荷初期から栽培に取り組む千原良治さんによると、糖度も上がり、蜜入りもやや早めに進むなど、仕上がりは上々。「手間のかかる葉摘み・玉回しが不要で、高齢化が進む農家にとってはありがたい。良いものを出荷してさらに反収をあげたい」と話している。
初日の出荷には、120ケース(1ケース=7kg)を市場に出荷した。今年は、昨年同様の1,200ケースに出荷する予定だ。