JAグリーン長野は11月6日、「契約長芋」の目揃会を長野市松代町の松代農業総合センターで開いた。生産者31人とJA職員、取引業者、JA全農長野が出席。取り組み方法や出荷期間について確認し、品質や規格を申し合わせた。
契約長芋は、加工業者(株)マルコフーズとの取引で、平成15年度から5年の試験期間を経て、21年度から正式に取り組みはじめたもの。業務加工用向けに出荷するもので、市場出荷(贈答用)に比べて形状等に係る出荷規格が少なく、値決め販売・安定価格のため手取りが確保できることが利点。栽培経験の浅い生産者にも取り組みやすいことから、取り組み開始以後、毎年40人前後が出荷している。今年は39人が155トンの契約数量分出荷をめざしている。
講習会では、JA営農技術員や業者が出荷期間や出荷上の注意点、出荷規格を説明。11月8日から12月25日までを秋掘りの出荷期間とし、選別は、出荷物の直径(芋径)を4cm以上とし、長さは20cm以上とするなど、規格を守り病害品等を混入させないことなどの徹底をはかった。
生産販売部販売担当者は「安定的に取引して貰うには、規格に沿ったものを出荷することが重要」と話し、生産者に規格の遵守を要請した。また、取引業者によると、新型コロナウイルスの影響によって、業務加工向けの出荷が減ったため、販売・取扱量減となったものの、「間違いなく受け付ける準備は整っている」とし、「選別をしっかり行った品質の良い芋」の出荷を呼びかけた。
萩原久光野菜部会根菜専門部副専門部長は、「昨年は大変な年だったが、今年は順調に堀取りも進んでいるので、今後も期待したいと話している。