飯田市三穂地区の青年農業者らを中心に作る「三穂盛年の会」は29日、三穂保育園園児と8月に蒔いたそばの収穫をした。
同会は、仲間づくりや地域活性化を目的に、遊休農地の圃場を利用して同地区の三穂保育園や三穂小学校の児童らを対象に水稲やトウモロコシなど食育事業を行っている。今年初めて行ったそばづくり事業は、同会が同保育園に声をかけて、「三穂保育園みんなのそばへプロジェクト」と銘打って実施した。
この日の収穫は、飯田市振興センターに依頼しコンバインで刈り取りを行い、三穂保育園園児39人も収穫の様子を見学しに訪れた。
園児は収穫前のそばの実を観察し「この前僕がまいたのと同じだ」「こんな黒い実がそばになるなんて不思議」「黒い実をむいたら白い実が出てきた。お米と一緒だ」「匂いは行列ができそうな匂い」など口々に感想を話し、「これがそばになるの」と不思議がる園児もいた。
コンバインが動き出すと、大きさと迫力に驚きながらも「そばの実だけ袋に入って葉っぱは外に出ている」と声を上げた。
最後はコンバインに乗せてもらい大喜び。「ヤギが食べるかもしれない」とそばの実を刈り取った後の茎を持ち帰った。
同会の木下会長によると、刈り取ったそばは粉にして保育園に届ける予定。「そば打ちはできないが、そばがきやガレットにして給食で食べてもらえれば」と話した。