JA上伊那中川支所は11月21日、准組合員限定イベント「親子収穫体験ツアーin中川」を開いた。このイベントは准組合員にJAや農業について知ってもらうことを目的に昨年から管内12支所でそれぞれの特色を生かしたイベントを開催している。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止により中止とする支所が多い中、同支所は移動を自家用車に変え、マスクの徹底、移動前と後で消毒を促すなど感染対策を徹底することで開催を決めた。昨年から中川村役場産業振興課農政係(中川村営農センター)と合同で開催し、この日は11組32人が参加。キノコや花卉、野菜、果樹の収穫体験や施設見学を行った。
最初に訪れた農事組合法人アルプス三和では、ブナシメジの栽培過程を施設を見学しながら学習。見学を終えた参加者は専用の瓶から生えたブナシメジの収穫を体験した。花卉農家の栗山明さんの農園では色とりどりのアルストロメリアを見学。参加した子どもは恐る恐るアルストロメリアの茎にハサミを入れ収穫した。GOKOとまとむら(株)ではトマト栽培の施設を見学。大小さまざまなトマトに参加者は目を奪われた。最後に松村栄一さんの農園でリンゴの収穫。イベントを楽しみながら、地元生産者の農産物に対する愛情や栽培の大変さを学習した。
昨年も参加したという子どもは「ブナシメジの収穫体験が楽しかった。来年も参加して農業のことをもっと知りたい」と笑顔を見せた。
同支所の伊藤淳支所長は「地元でどんな農作物が栽培されているか知らない人が増えているように感じる。今回のようなイベントを通じて、農家の苦労とともに肌で農業を感じてもらえれば」と話した。