JAながのみゆきネギ研究会は、10月下旬から11月上旬まで白ネギの収穫・出荷最盛期を迎えている。主に中京方面の市場向けに、全体で150トンの出荷を計画。飯山市常盤の「みゆき野菜花き集荷所」で8月下旬~12月上旬まで出荷が続く。
今年の生育状況は、定植後の干ばつ、7月の多雨、8~10月の少雨の影響で病害虫が発生しやすい条件の中、各ほ場で営農技術員が対策などを指導。また、生産者間での情報共有などにより、出荷までには軟白がしっかりとし、葉の緑もきれいなネギに仕上がった。
生産者である会員は飯山市や木島平村、野沢温泉村、栄村の45人。豪雪地帯で降雪直前まで収入確保ができるため振興品目に位置付け、産地化に取り組んでいる。大規模農家による新規栽培が増えたこともあり、栽培面積は昨年の535アールから800アールに拡大した。
JAは導入を後押しするため、苗を育てて生産者に供給するほか、新規栽培者や栽培面積を増やす人を対象に種苗費の一部を助成している。また、栽培講習会を定期的に開き、新規栽培者をサポートし、植え溝切り機や定植機の貸し出しも行っている。今後も生産者を募り、一層の生産拡大をめざす。
11月22日には、木島平村の道の駅ファームス木島平で「みゆきネギ収穫祭」を開く予定。地元消費者へのPRとあわせて、会員の栽培技術向上を目的に、白ネギの品評会を計画している。