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互いに協力 伊賀良小学校5年生 稲刈りとはざ掛け | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Oct 27, 2020 3:00:00 PM

飯田市の伊賀良小学校5年生約140名は27日、同校に隣接する2.5アールの田んぼで、晩生品種「天竜乙女」の収穫作業を行った。
JAみなみ信州伊賀良支所では、食育活動の一環として、同校5年生の水稲栽培の支援を毎年実施しており、今年も6月に代掻きや田植えを指導し、その後同校で水の管理や案山子を立てたりと稲の生育に携わり、収穫を迎えた。
この日同支所から4名の職員が参加し、鎌を使った稲刈りや稲の束ね方、はざ掛けについて説明。児童らは2人ずつのペアになって、稲を一株ずつ手で刈り取る作業と稲を束ねて紐で結ぶ作業を交互に行った。手刈りは怪我にに気を付けながら手際よく行えたが、稲の結束では、紐の結びが甘い束を再度結び直すなど手間がかかった。上手く結べる児童が教えたり、二人係で結束するなど、自然と互いに協力する児童の姿が見られた。教諭から「一粒のお米も無駄にしないように」と指導があり、児童全員で刈り残しや落ちた稲を丁寧に集めた。
はざ掛けは、一人ずつ稲を持って一列に並び、順番に行った。収穫量も予想以上で、決められた時間内に稲をはざに掛けきれなかったが、作業を終えた児童たちは「疲れたけど楽しかった」「頑張ったのでお腹が減った」と話しながら満足げな表情を浮かべた。掛けきれなった稲は、授業時間を調整して、児童らが最後まではざ掛けをやりきることになった。
この日指導にあたった同JA入組2年目、同JA技術員加藤勝斗は「子供たちが手間暇をかけてくれたので、おいしいお米になると思います。普段何気なく口にしているお米がどのようにに作られているのかを体験してもらって、農作業の苦労や食の大切さを知ってほしい」と話した。
はざに掛けた稲は2週間程度乾燥させてから、同支所の指導で児童らが脱穀をする予定。同校では、児童らが育てたお米を保護者と食べる親子レクリエーションを毎年実施している。学校側は、コロナ禍で同様の実施は中止としたが、児童らが何らかの形で収穫の喜びを感じることができる機会を設けたいと検討している。