県内JAの話題

果実盗難撲滅へ ドラレコ取り付けサービス会開催 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Sep 10, 2020 3:00:00 PM
ドライブレコーダーを取り付ける部員ら

県内各地で農作物の盗難被害が相次ぐ中、地域ぐるみでの防犯に繋げようと10日、JAあづみ青壮年部小倉支部は「オグラドラレコネットワーク」を発足、安曇野市三郷の小倉選果場構内でドライブレコーダーの取り付けサービス会を開いた。
この日、事前に申し込みのあった農家の車両31台に取りつけられたドラレコは3種類。本体価格は地元のカー用品点の協力を得るなか割安の6000円から19000円。部員14人が無償で取り付けた。
安曇野警察署によると「同地区では昨年も3件の農作物の盗難被害の届け出があり、収穫適期の梨1400個が盗まれ、被害額約20万円に上った農家もある。犯人を逮捕しても損害を補填することは現状では難しいので、犯行を未然に防ぐ取り組みが重要」と話す。
同ネットワークでは今後、安曇野署と連携し、盗難被害の発生日時や場所などの情報メールなどで会員に周知し、捜査に役立ちそうな映像を任意で提供していくとしている。
また、台数が多いほど効果も高くなるため、地域の非農家にも設置を呼び掛けていく方針だ。さらに取り組みをPRするため「NO MORE 果物泥棒」と描かれた看板を設置、管内の園地に設置した防犯カメラや、防犯活動を周知するため開設したホームページと併せ「抑止力」にも期待を寄せる。
同支部部員でこの取り組みの発起人でもある古田然さん(34)は「仲間が盗難にあうのは自分のことの様に苦しい。この地域は盗難対策が徹底されているので盗みに行くのはやめようと思うような抑止力に繋がれば」と話した。