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伝統野菜「戸隠大根」/次世代に継承 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Sep 3, 2020 3:00:00 PM
種を蒔く溝を作る生徒と横田会長(右)

長野市立戸隠中学校1年生18人は授業を通じて、戸隠地域で栽培されている伝統野菜「戸隠大根(戸隠おろし)」について学んでいる。長野県長野農業農村支援センターとJAながの、戸隠おろし振興会が企画して開き、4年目の取り組み。
9月1日、戸隠大根を栽培している戸隠おろし振興会の横田久会長(82)が、生徒に戸隠大根の特徴や歴史、食べ方などを伝え、同校の畑で生徒と戸隠大根の播種作業を行った。横田会長やJAの営農技術員が播種の注意点などを説明し、生徒は一つずつ丁寧に播いた。今後は、生育過程を観察しながら10月下旬に収穫する予定。
戸隠大根の肉質は硬く、長さは15~20センチほど。太さは直径4~5センチほどで、大根にしては小ぶり。辛さの中に甘みがあり、おろしてそばやうどんの薬味として使われている。また硬い肉質はたくあん漬けに適しており、加工品としての需要がある。2007年に県の伝統野菜として認定された。現在は、戸隠地域を中心に29人の生産者が約10トン生産し、JAや農産物直売所などに出荷している。
横田会長は「地元で作られ続けてきた歴史ある戸隠大根のことを伝え、受け継がれていけば嬉しい」と話した。