JA上伊那の女性組織「生活部会」は9月から12月にかけて、各地区の生活班で班別懇談会を開いている。同部会の2019年~2021年の活動テーマは「一歩ふみだす勇気 仲間とともに☆(キラッ)」。一歩ふみだす勇気を持って地域を巻き込んだ新たな活動に挑んでいく。
懇談会はくらしの活動相談員を中心に、JAの役職員が各地区に出向き、地域の仲間づくりと活動の活性化を目的に年1回開催。生活班員とともに農業や食の安全、女性組織について学習し、自分たちにできることは何かを話し合う場となっている。
今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年より2ヵ月遅れての開催。また管内約3,300人の班員を対象に行う予定だったが、事前調査を行い、班ごとで開催の可否を決めた。
9月17日には駒ヶ根支所管内の小町屋22班が懇談会を開き、班員8人とJA職員2人が出席した。
懇談会では、2015年に国連が掲げた2030年までに持続可能な社会を築くための17の目標「SDGs」に生活部会も目標や行動を共有しながら協同の輪を広げていくことを改めて確認。その中で昨年度から取り組んでいる「フードドライブ」活動について振り返った。昨年度はJA上伊那で約1,300個の食品が寄せられ、食料を必要としている人に届けられた。
今年度も「フードドライブ」活動に取り組む中で新たに白米の持ち寄りも行っている。これはNPO法人フードバンク信州からの要請で、新型コロナウイルス感染拡大で休業による収入の減少や、小・中学校の休校による各家庭の食費の増加で例年より主食である白米の需要が高まっているためだ。
また、ウイルスに負けない免疫力アップの秘訣や、手洗い、うがいの正しい方法について学習。手洗いは懇談会で初めてとなる動画を用いた学習を行った。動画は相談員が作成し、自宅でも簡単に視聴できるように、資料にQRコードなどを載せて家族と一緒に正しい手洗いを促した。
同JA駒ヶ根支所の平澤益美くらしの活動相談員は「JAと生活班が情報共有する大事な機会。勉強になった、来てよかったと思ってもらえれば」と期待した。