JAながの女性部きもの教室は、毎年5~7月までの間、週1回初心者向けの入門課程講習を飯山市のJA飯山支所有尾事務所で開いている。同課程修了後は、月1回開く「おさらい会」でスキルアップを目指している。現在、講師5人、受講生23人。
受講生は、着物の着付けや礼儀作法などを学ぶとともに、全日本マナー検定協会のマナー検定試験の資格取得や装道礼法きもの学院所定の課程を履修。きものアドバイザー1級の認定も取得している。きものアドバイザーは組合員や地域住民の冠婚葬祭時の着付け依頼にも応対してくれる。教室を通じて着物ファンを増やし、日本の伝統文化の伝承をしている。
きものアドバイザーとして活躍する5人は、7月28、29、30の3日間、飯山市立城北中学校2年生52人の家庭科の授業の一環で開かれた浴衣の着付け教室で、和服の特徴や魅力などを伝えた。きものアドバイザーが協力し、今年で3年目。
生徒たちは、浴衣と帯から好みのものを選び、きものアドバイザーの手ほどきを受けながら自装を行った。その後、和装での立ち方、座り方、おじぎの仕方など立ち居振る舞いについて所作を学んだ。
講師を務めた沼田浩子さんは「着物を着慣れていないと動きにくく、動きが制限されるように感じると思うが、背すじが伸び、歩き方や座り方にも気を遣うことで、立ち居振る舞いも美しくなる。着物に親しみや楽しみを感じてほしい」と伝えた。