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1等米100%を目指す 適期収穫を呼び掛ける | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Aug 19, 2020 3:00:00 PM
あいさつをするJA理事の上條さん

JAあづみは、本格的な稲刈りの時期が近づく中、19日までに管内6カ所で、籾摺り調製技術者講習会を開いた。
本年は新型コロナウイルスの影響により、地域ごとの開催を地区ごとの開催に変更。6会場にて開催時間を分散させ、体温検査やマスク着用を呼び掛けるなど感染対策に万全を期し行われた。
生産者約550人が参加。長野米の自主統一規格や乾燥調製技術、適期収穫などを学んだ。
17日、安曇野市の安曇野スイス村サンモリッツで開かれた豊科会場ではJA理事の上條秀夫さん(65)が「実り多き秋にするため胴割れ米を無くすよう心掛け、天候と相談しながら体調管理に気をつけて適期収穫を」とあいさつした。
JA管内の「コシヒカリ」は、5月の高温傾向で活着・初期生育が良好。梅雨入り以降も高温傾向で推移したため、草丈は長く、分けつも旺盛で、生育は平年よりも3~4日早く進み、出穂期も3日ほど進んでいる。
一方で、梅雨明けの、高温などの影響により「胴割れ米」や米粒のでんぷん集積がうまくいかずに発生する「白未熟粒米」の心配があるという。
また、松本農業農村支援センターの予測によると標高540メートルで5月15日に田植えをしたコシヒカリ(稚苗)の刈り取り開始日は、出穂以降の気温が平年並みの場合は9月15日、平年よりも2度高い場合は9月10日が目安だといい、適期収穫が求められる。
営農経済事業部米穀課の斎藤公明課長は「1等米100%を目指す。そのためには適期収穫が大切になってくる。天候などにより収穫が出来なくなることも想定し、早めの準備と圃場の状態を逐一確認してほしい」と話した。
同JAは今年、生産者から約21万俵(1俵60キロ)の出荷予約を受けており、9月上旬には初検査が行われる予定だ。