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青年部通じて地元農家と繋がり合い | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Jul 27, 2020 3:00:00 PM
7月13日、須坂市内のブドウ園で撮影。ブドウの傘かけをする境さん

須坂市南小河原町の境啓一郎(34)さんは、母と共に果樹を栽培している。リンゴは80アールでふじを中心に秋映、シナノゴールド、ブドウは80アールで種なし巨峰、ナガノパープル、シャインマスカットを栽培している。ハウス栽培の種なし巨峰とシャインマスカットは6月から出荷が始まり、露地栽培のナガノパープルは8月末から9月初旬に始まる予定。
境さんは、25歳のときに須坂市の長野県果樹試験場で農業の基礎を1年間学び、翌年、農業を営んでいた両親のもとで就農した。幼い頃から慣れ親しんでいた環境で、いつかは農業をやってみたいという気持ちがあった。「今は一歩一歩経験を積んで、工夫しながら自分なりのやり方を広げていきたい」と話す。
農業の魅力は収穫時と消費者に喜んでもらったとき。長い時間と手間をかけて良い果実が成ったときには、「よし!やった!」と喜びを感じ、品質を重視した生産に励んでいる。
境さんはJAながの須高青年部と、青年部のリンゴ農家有志7人で構成する「リンゴタスクフォース」に加入している。就農とほぼ同時期に加入し、活動を通じて地元農家の仲間が増え、繋がりができたと言う。青年部では、他産地の視察研修や栽培講習会のほか、JAとの懇談会などを開いている。「部員同士やJA職員との交流も大事。意見交換や相談しやすい環境をつくり、今後も協力し合いたい」と話す。
リンゴタスクフォースでは食農教育活動として、地元の須坂市立豊洲小学校3年生の児童と毎年、リンゴの栽培体験講習を行っている。今年も、7月13日にリンゴの袋掛けを行い、11月に収穫体験をする予定。