信州人蔘を生産するJA佐久浅間信州人蔘部会は7月10日、佐久市や立科町などの部会員の畑で視察研修会を開いた。近年の健康志向で国内産の需要が高まる中、栽培技術を共有し生産力を高めようと開いた。部会員ら15人が圃場を視察。生育状況を観察し、土づくりや管理方法について意見を交わした。
同JA信州人蔘センターは、9月から5・6年生(本根)、10月から2年生を集荷。10月末までに合わせて5トンの出荷を見込んでいる。
信州人蔘は、約170年前に志賀村(現在の佐久市)の神津孝太郎が栽培に成功したのが始まりといわれている。全盛期は3000人を超える生産者がいたが、価格低迷や生産者の高齢化などで生産が減り、現在の部会員は17人。佐久市や東御市、立科町など東信地域が国内の主産地だ。
西藤敏幸部会長は「国内産の需要に応えられるよう、長年培った栽培技術で安定出荷に取り組みたい」と話した。