飯田市の座光寺小学校は、25日、同校近くのおよそ3アールの畑で、2年生40人が参加し、大豆「つぶほまれ」の種蒔きを行った。
同年を受け持つ加山雅康教諭は、長野県が開発した大豆品種「つぶほまれ」を栽培し採れた大豆を使った調理実習までを児童に体験させたいと、座光寺地区のエスバード内にある(公財)南信州・飯田産業センターに相談。
JAみなみ信州と長野県南信州農業農村支援センターが栽培指導を、同JAと旭松食品㈱が種の用意を、農地を飯田市が準備するなど、農商官の連携で同小学校の食育授業を開始した。
この日、同JA上郷支所営農課の小池洋司課長から「つぶほまれ」の特徴や植え方の指導を受けた児童は、一人70~80粒ほどの種を、畑に貼られた紐の印に合わせ、指で穴を開けては一粒ずつ種を入れ土をかける作業を行った。
紐に付いた印も、長さの学習を兼ね、15cm間隔に児童がつけたもの。
作業に入ると児童は「土が柔らかい」「簡単に指が入る」と話し、作業に慣れてきた児童は手の届く範囲に先に穴をあけてから種を植える工夫も見られた。
加山先生は作業を振り返り「雨天で延期になったこともあり、児童はとても楽しみにしていました。みんなばっちり頑張ってくれました」と児童に話した。
今後管理は児童が中心で行い、10月下旬を予定する収獲では引き抜きや干す作業を行っていく。
新型コロナウイルスの影響から調理実習は未定だが、加山先生は「できれば納豆やみそ、豆腐などを作ってみたい」と期待を込めた。
夏場には栽培する一部を使い、枝豆として味わうことも検討している。