JA上伊那が食農教育の一環として小学生を対象に開催している「あぐりスクール」が6月6日に開校した。同スクールのキャッチフレーズは「『いただきます』の向こう側へ」。「食」の背景にある農業を知った上で、「いただきます」が言える子に育って欲しいとの願いが込められている。
15期目となる今年は、上伊那地域の小学3年生から6年生までの35人から参加の申し込みがあったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、第1回と第2回を中止し、代わりに職員が体験。その様子を動画配信した。第3回目となる今回は、伊那市西箕輪のはびろ農業公園みはらしファーム内にある体験交流の家『やってみらっし』で開校式が開かれ参加児童の保護者らも含め59人が出席。同スクールの校長を務める御子柴茂樹組合長は「地産地消を意識しながら楽しい思い出になるあぐりスクールにしてほしい」とあいさつした。
開校式に続いての授業では同施設で体験教室を行っている『ウッドクラフト木棲舎』の日下部良也さん、加納義晴さんの指導でくるみの木を使ったオリジナルの箸を作った。その後はJA上伊那の協同会社である株式会社JA菜園で、取締役の伊藤将史さんの指導のもと、約150本のサツマイモの定植を行った。また青壮年部の協力でブロッコリーの圃場を見学し、お土産にブロッコリーをもらうなど食と農に触れる半日を過ごした。
同スクールは毎月1回のペースで12月までの計7回を予定。野菜の収穫や稲刈り、調理実習などを予定している。