木曽町開田高原の開田小学校(児童50人)で19日、地元開田高原について学ぶ「開田科」の発表会があり、学年毎にテーマを決めて1年間学習してきた成果を同校体育館で保護者や住民らを招いて発表した。
開田科は平成26年度に始まり、生活科や総合的な学習の時間に住民らと交流しながら地域社会や文化を学んだり、農業などを体験したりする。
手書きの絵や写真を使って説明し、クイズを交えながらの発表もあった。5年生はもち米づくりに挑戦し、田植え・稲刈り・脱穀などの作業や米の販売体験、玄米と白米の栄養成分の違いについても調べ、収穫祭には学習で世話になった地域住民をもてなしたことなど発表した。3年生は開田高原で作っているブルーベリーやアイスクリームについて畑や工房などの見学を通して学んだことを、6年生は地域の自然や歴史、食文化など開田高原の良さを多くの人に知ってもらおうとパンフレットを作ったことを発表しました。1年生は近くの川での遊びをテーマに自然とのふれあいを歌を交えながら披露。2年生は地元保育園児との交流やすんき作りなど、4年生はイワナ釣りとゲームのプログラミングについて発表した。
発表後にあいさつした宮沢芳明校長は各学年の発表内容を振り返り「発表が上手くできることよりも皆さんがひと・もの・ことと出会って、ふるさと開田を学んできたやる気が一番大事だ」と話していた。
来賓として出席したJA開田支所の古畑貴史支所長は「JAも地域の一員として、開田小学校児童が地域を学んで郷土愛を育てる学習には惜しみなく協力していきたい」と話した。