小谷村特産の雪中キャベツの苗の定植作業が8月上・中旬に行われた。
今年は同村伊折地区や中土地区、北小谷地区などの個人や生産組合など11の生産者が栽培。約89アールの畑に約2万本の苗を定植した。栽培面積、定植本数ともに昨年を上回り、生産が拡大している。
同村の雪中キャベツは豪雪地の気候を生かした特産品として人気がある。収穫期を真冬に合わせ、根を付けたまま雪の下で育てるため、一般的なキャベツに比べて甘味が強いのが特徴だ。3年前には、生産者と村、JA大北などが「信州おたり雪中キャベツ生産組合」を設立。商品のブランド力強化や生産技術の統一などに努めている。
北小谷耕作組合は、北小谷地区で栽培に取り組む。組合員が集まり、苗を一本一本丁寧に手植えした。同組合の細澤洋一組合長は「今年も冬の収穫に向けていい物ができるよう祈りながら、栽培に取り組みたい」と意気込んでいた。
JA小谷営農センターは収穫までの栽培管理として「アオムシ、ヨトウムシは10月の結球が始まる前までに、定期的な防除に努めてほしい。水はけの悪い畑では根腐れを起こしやすいので、降雨後に水がたまらないように排水対策をお願いしたい」と呼び掛けている。
雪中キャベツの収穫は年明け1月から2月上旬までを見込んでいる。