長野県協同組合連絡会は9日、長野市で「信州まるごと健康づくりチャレンジ学習会」を開いた。県内協同組合の組合員や一般の人など250人が出席。健康づくりの基礎知識を学び、継続可能な健康習慣のきっかけにしてもらう。県が推進しているACEプロジェクト(健康づくり県民運動)とも連携している。
東京大学高齢社会総合研究機構の神谷哲朗特任研究員が「人生100歳時代到来!人生二幕目が面白い、地域ぐるみでフレイル予防」と題し講演をした。フレイルとは、加齢により心身の活力が低下する状態。「日本は高齢化率が高く老いの長期化が課題。団塊の世代が自ら健康で生きる見本を示し次世代につなげ、地域でフレイル予防に取り組む必要がある」とし、市民主体で取り組む予防対策の事例を紹介した。
松本大学人間健康学部スポーツ健康学科の田邉愛子准教授が「健康チャレンジ2018の成果と効果的な運動実践方法」と題して講義した。18年10~12月に県民を対象とした健康チャレンジの成果を分析し、運動の効果を強調。「加齢による筋肉量の変化は場所によって異なる。場所に合ったトレーニングが大事」と話した。学生2人が効果的なトレーニングの見本を示し、参加者も一緒に体を動かした。
同連絡会は、JA長野中央会・各連合会と県生協連、漁協、森林組合、労働金庫、労協ながので構成。各団体は今後、「信州まるごと健康チャレンジ2019」への参加を呼び掛けていく。