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みなみ信州農協柿部会、意識統一しブランド確立 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Jan 18, 2019 3:00:00 PM
県知事賞を受ける常盤部会長

JA長野中央会とNHK長野放送局は16日、第48回日本農業賞長野県代表表彰式を長野市のJA長野県ビルで行った。全国審査へ推薦した、集団組織の部のみなみ信州農業協同組合柿部会を表彰した。
同柿部会は、飯田下伊那地域6JAの合併による部会統合で1998年に発足。特産の干し柿「市田柿」を生産する。古くからの特産品として、女性や高齢者ら多様な農業者が取り組む品目とあって、2000人を超す大所帯でスタートした。
標高差による品質の違いや食の安全に対する意識の差などを、統一した技術基準や吸引式皮むき器など設備の導入で乗り越えた。県内初の地理的表示(GI)保護制度登録など地域ブランド確立への取り組みが、地域の農業・農村の活性化に寄与し、日本農業の先駆的なモデルになっていると高く評価された。
JAみなみ信州の農畜産物販売額は154億円(2017年度)。中心となる果実販売額は58億円で、そのうちの20億円(35%)は柿が占めている。「市田柿」はJAの主力農産物となっている。
受賞あいさつに立った常盤昌昭部会長は「江戸時代から続く長い歴史の中で培ってきた、農家や関係者の努力が花開いた結果だと思う。地域に持ち帰って喜びを分かち合うとともに、農業振興と後継者育成の役割を再確認した上、一層の所得向上に向けて頑張りたい」と語った。