JA長野中央会は10日、長野市のJA長野県総合研修所でJA広島中央会、JA富山中央会と合同で中核人材養成研修を開いた。長野県の中核人材養成研修を他県と合同で開くのは4回目。長野、広島、富山県からJAや連合会の職員38人が参加し、積極的に情報交換や交流を図った。
県農協地域開発機構の西井賢悟客員研究員が「地域・支店から戦略を考える」と題し、組合員の積極的な参画による事業や活動の展開と准組合員との関係をテーマに講演をした。日本の農業構造から組合員とJAとのアクティブ・メンバーシップを考えると「一般の企業と顧客にはない『我がJA意識』や信頼・親しみをいかに高めるかが重要だ」と強調し、全国の支店協同活動の事例を紹介。また「JA自己改革を進めている中で、准組合員の事業や活動における位置づけを明確にすることが必要」と説明した。
グループワークでは「組合員との関係強化の現状と対策を、ターゲットを明確にした上で考える」をテーマに、自分のJAの事例を交えながら具体的な対策を考えた。
受講生から「普段意識できていないような視点を確認することができた。他県の具体的な事例を聞き参考になった」との声があった。
長野県の中核人材養成研修は将来のJAを担う中核的人材、組織改革を具体的に実践できるリーダーの養成を目的に、今年で12期目になる。