JA北信州みゆき管内で、シャクヤクの出荷が最盛期を迎えている。生産者の多くが露地栽培で、6月上旬まで出荷が続く予定。JA花卉共撰(かききょうせん)部会シャクヤク研究会は55品種ほどを栽培し、昨年と同じ94万本の出荷を見込む。
今年は雪解けが早かった影響で例年より10日ほど早い7日に出荷を始め、中旬から最盛期を迎えた。出荷先は主に東京、大阪、名古屋で、市場を経由して海外にも流通している。
同研究会は「豪華に開花し、感動を与えるシャクヤク作り」に力を入れる。シャクヤクはつぼみの状態で出荷するため、開花しないことがあった。その課題を解決するため、各品種を実際に咲かせて、特性を確認することを徹底している。つぼみの状態から2、3日程度が収穫適期。気温や出荷後の温度管理で、開花までの期間が大きく変わることなどから、出荷時期や管理に気を配る。
同JA産のシャクヤクを扱う長野市のヌボー生花店は、24日から30日までJA北信州みゆきシャクヤクフェアを開き、さなざまな品種を展示、販売する予定。