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防災ヘリで患者輸送 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Oct 27, 2015 3:00:00 PM
県消防防災ヘリコプターへの患者搬入訓練を、本番さながらに行った

JA長野厚生連篠ノ井総合病院と長野市消防局はこのほど、長野県消防防災ヘリコプターを使用した患者搬送訓練を行った。消防防災ヘリの患者搬送の際には、機材搬入や医療スタッフの搭乗など、ドクターヘリとは異なった対応が必要となる場合がある。今回の訓練では、実際の患者の搬入・搬出に備えた院内の体制確認と救助者受け入れの連携強化を図った。
搬送訓練は、拡張型心筋症で心臓移植が必要な患者を他の病院へ搬送するという想定で実施。同院の医師や看護師をはじめ関係スタッフが、屋上にあるヘリに患者を収容するまでの手順について、一つ一つ確認を行った。
また、受け入れ訓練をは実際にヘリが飛び立ち、茶臼山トレッキングコースの一本松コースで2人の負傷者が発生した想定で実施された。ヘリの受け入れに始まり患者の搬入まで、本番さながらの訓練を繰り広げていた。
同院の屋上ヘリポートは、今年5月にオープンした本館棟に設置されているもの。既にドクターヘリの受け入れを開始しており、21日時点でドクターヘリ7件、県防災ヘリ2件(訓練を除く)を受け入れている。
今回の訓練で、大型の県防災ヘリの受け入れ体制について、あらためて確認した。
消防防災ヘリは、ドクターヘリでは搬入することができなかった人工呼吸器などの医療機器を付けた患者も、器材と一緒に搬送することができる。
同院は「より高度は医療が必要な患者の搬送や、病院間の連携を強化していきたい」としている。