長野県のJAちくまが千曲市内川で運営するファーマーズマーケット「パリオ」が、地元の高校生が考案したレシピを商品化した。料理は、JA特産のきのこをふんだんに使った「ヤマブシタケと山芋の甘酢炒め」。今秋から総菜コーナーでレギュラー商品として販売を開始し、売れ行きは好調だ。
「ヤマブシタケと山芋の甘酢炒め」は、長野県屋代南高校(同市)の大日方陽菜さん(17)が考案。実習の一環で地元産のヤマブシタケを使った料理を考え、校内選考を経て「信州きのこ祭りのきのこ料理コンクール」に出品して入賞した料理だ。
作り方は、ナガイモに片栗粉をまぶして揚げ、ヤマブシタケ、ブナシメジ、エリンギを甘酢あんでとろみが出るまで熱し、揚げたナガイモを入れて出来上がり。大日方さんは「ナガイモも高温でカリッとなるまで揚げるのがポイント。いろいろな味付けを試して完成した。小さな子から高齢の方まで、みんなに食べてもらえる味になっている」と笑顔を見せる。
同店は、総菜コーナーの目玉となる料理を検討する中で、同校との協力によるメニュー開発も模索していた。宮原健史店長は「きのこなど地元産にこだわった料理でとても好評。きのこ料理の新たなレパートリーにもなる。ぜひご賞味いただきたい」と話す。