飯山市瑞穂地区の瑞穂水稲採種組合は新たにコンバインを導入し、地区内で清祓(きよはらい)式を行った。同組合員やJA北信州みゆき、県北信農業改良普及センターなど関係者ら約30人が出席し、コンバインを清め、安全と生産振興を祈願した。
同組合は2005年に発足し、組合員は現在24人。約10ヘクタールの生産を担っている。採種圃(ほ)のある同地区は、国の重要文化的景観に選定された絶景の中山間地域だ。
発足当時は、リースのコンバインで採種圃の刈り取りを行っていた。発足から3年後、行政やJAの助成金を活用しコンバインを購入。今年度、7年間利用したコンバインから4条刈りの新たなものに更新した。
これまで水稲種子を安定して生産・販売を行い、組合員の利用料を順調に積立てられた。このため、今回は助成金を使わずに購入できた。
同組合の組合長、鷲尾恒久さん(64)は「高齢化が進む農村で、農家が安心して水稲栽培を続けていけるような組合でありたい」と話した。
同組合は、9月中旬から始まる収穫期に向け、県やJAの指導会などを開き、良質な水稲種子を生産する。