域の連携をより深めるための協同活動を進めている。組合員や地域の人たちとの交流を図り、JAを身近に感じてもらいながら、次世代とのつながりを築くのが狙い。
JA埴生支所は4日、JAで夏のひとときを楽しんでもらおうと「七夕まつり」を開いた。管内の七夕は月遅れの8月7日。最近は自宅であまり飾られなくなった七夕を体験してもらおうと、昨年度から夏休み中の小学生を対象に企画している。小学校の協力を得て、ちらしを配布して参加を呼び掛け、小学1、2年生を中心に保護者ら約50人が参加した。
参加者はJA職員と一緒に、折り紙で「ひこぼし」や「おりひめ」など七夕飾りを作り、「頭が良くなりますように」「サッカー選手になれますように」など、願いを込めて書いた短冊とともに、竹に飾り付けた。
また、JA主要農産物のきのこのもぎ取りも体験。JA全農長野のマスコットキャラクター「信州力」も登場し、「上手に取れた。もっとやりたい」などと歓声を上げながら楽しんでいた。さらに、ブナシメジやエノキタケ、エリンギがふんだんに入った「きのこたっぷりカレー」に舌鼓を打った。
橋本智泉さん(7)は「昨年も参加したが、今年も楽しく七夕飾りができた。きのこカレーもおいしかった。来年もぜひ参加したい」と笑顔を見せた。
同支所協同活動実行委員長の宮坂豊男さん(67)は「地域の皆さんとつながりを持つ良い機会になると思う。JAを取り巻く環境にはさまざまな課題があるが、地域の皆さんと一緒に取り組んでいきたい」と話した。
JAでは昨年度から、全支所で協同活動を実施。各地区理事や支所運営委員、生産部会、女性部など各組織とJA職員が実行委員となり、イベントなどを通じた協同活動に取り組み、より地域に根差したJAを目指す。