県内JAの話題

タマネギ出荷開始、玉肥大は順調 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Jul 29, 2015 3:00:00 PM
機械選果され、次々と出荷されるタマネギ

千曲市屋代にあるJAちくま総合集荷所で27日、タマネギの出荷が始まった。今年の玉肥大は順調で、L、2L級の締まった良質なタマネギが中心。出荷は8月末まで続き、県内市場を中心に8000ケース(1ケース20キロ)の出荷を見込む。JA管内で収獲されたタマネギが20キロ入りのコンテナで運ばれ機械選果されて箱詰めされ、次々と出荷されている。
JA管内の千曲市は千曲川の河川敷で土壌の水はけがよく、保水性も良い他、典型的な内陸性気候で適度な降水があり、タマネギ栽培に適している。昭和30年代から米の裏作で作られていた麦の後作として振興された。同市では11月に定植し、冬越しして6月に収穫するため、甘味のあるタマネギが収獲できる。
7月上旬から出荷されるタマネギは、収穫後に1ヵ月ほどタマネギ小屋でつるして、自然乾燥されたもの。自然乾燥のため、さらに甘味が増し、長期保存もできる。また、北海道や佐賀県、兵庫県など主産地との出荷時期をずらして、リレー出荷できる利点もある。
JA管内は古くからの産地で、国のタマネギ指定産地「善光寺平」を担っている。JAの酒井裕二営農技術員は「生産者の高齢化などにより生産量が減っているが、適地適作の奨励作物として生産維持と拡大に努める」と話す。