長野県中野市永江地区の農家有志でつくる「斑尾ぼたんこしょう保存会」は8月から始まる「ぼたんこしょう」の出荷に向けた栽培講習会を開いた。同会の会員や中野市、北信農業改良普及センター、JA北信州みゆきの担当者ら20人が集まり、適正な栽培方法を学んだ。
「ぼたんこしょう」はナス科トウガラシ属で、ボタンの花に似ていることからその名が付いたとされている。ピーマンのような果肉は、辛さの中に甘さを持ち合わせた味が特徴。長野県の「信州の伝統野菜」の認定を受け、同会が振興に取り組んでいる。現在の会員は23人で、今年は昨年より1000本多い約9000本を栽培する。
講習会では、同センターの担当者が摘花や摘果、整枝方法などを説明。「適正に摘花をし、生育初期の草勢を確保する。また、枝を整理して良質なものを収獲しよう」と呼び掛けた。また、JAから適正な農薬使用に関する指導があった。
同会は8月2日、市内にある道の駅「豊田ふるさと」で第6回斑尾ぼたんこしょうまつりを開く。「ぼたんこしょう」を使った料理の販売や試食、加工品の販売などを行う予定だ。