千曲市五加小学校4年生が栽培したタマネギが、同市の学校給食に登場した。3年生の9月に種をまき、11月に約20アールの畑に植えて、4年生になった6月に収穫。自ら栽培したタマネギを味わった上原苺さん(9)は「給食を楽しみにしていた。いつもよりもおいしく感じる」と笑顔を見せた。
児童は、地元農家らでつくる戸倉たまねぎ祭り実行委員会の協力を受けて栽培して6月に収穫。同委員会が同市第2給食センターに100キロを贈呈し、センター管内の小学校4校と中学校1校の給食に使われた。同小学校は、同委員会のメンバー11人を給食に招き、一緒に新タマネギを味わった。
招待された同委員会の緑川英貞さん(66)は「おいしそうに食べていた。将来も地域のタマネギ栽培が続けばうれしい」と話した。同委員会は2011年から同小学校の児童と栽培体験を行い、たまねぎ祭りの収益金の一部を寄付。同校の図書館に「タマネギ文庫」があり、児童たちに親しまれている。