JA北信州みゆき管内で、ユリ科の多年草「竹島百合」の出荷が始まった。全国的に生産量は少ないが、生け花の稽古用など市場や消費者の需要がある。県内で生産される竹島百合の多くはJA管内産で、JAの花卉共撰(かききょうせん)部会の11人が生産している。
竹島百合は、霜の影響を受けやすく出荷時期が短いなど安定供給しにくいため、全国的に生産が減っている。JA管内では6月中旬・下旬と出荷時期は短いものの、品質の高いユリを継続的に生産しようと取り組んでいる。昨年は霜の影響もあり、出荷量は例年より少なかった。今年は500ケース(1ケース60~100本)の出荷を見込む。
6月中旬にJA基幹集荷所で出荷目ぞろえ会を行った。JAの藤巻浩之指導員は「季節商材の需要に応えられるよう、できるだけ出荷期間を長く安定出荷できるよう栽培しよう」と呼び掛けた。